今も昔も映画のロケ地として大人気の姫路城ですが、そこには苦い思い出もあります。江戸城の代わりになることが多いのですが、1937年の松竹映画『大坂夏の陣』で務めたのは大坂城の代わりでした。すでに国宝に指定されていたにも関わらず、撮影スタッフが迫力あるシーンのためだけに、何と「ろの門」付近の土塁と石垣を火薬で爆破してしまいました。吹き飛んだ石垣が見物人に当たり、一名死亡、負傷者数名という惨事に。城郭の保存意識がまだ低かった昭和前期とはいえ、これはいくらなんでも……。