二条城史上最大の出来事といえば、1867年の大政奉還でしょう。二の丸御殿大広間に集まった大勢の諸藩重臣の前で、最後の将軍・徳川慶喜が意を決して宣言する、というドラマチックなシーンを思い浮かべがちですが、実際はちょっと違います。諸藩重臣達の前に現れたのは慶喜ではなく、老中・板倉勝静でした。大政奉還の意思を記した書面などを皆に渡し、意見があれば将軍が聞くから残るようにと伝えました。残ったのは後藤象二郎など六名。つまり慶喜が会った諸藩重臣は、たったの六名だったのです。
※ 読み:勝静⇒かつきよ