鬱蒼とした森の中に佇んでいる国重要文化財の多聞櫓・三十間長屋。1759年の宝暦大火で焼失していますが、それから百年近く経った1858年に再建されています。ほぼ南北に細長く、デザイン性の高い美しい建造物ですが、両端の微妙な違いが気になるところ。最上部の屋根が入母屋の南面に対し、北面は最上部の屋根が切妻で、さらに石垣を余らせています。これは宝暦大火前に北側で連結していた続櫓の再建を想定していたからと言われています。ちなみに、一間は畳一枚の長辺くらいの長さですので、三十間なら大体畳三十枚分です。